2013-05-30

Waters of March 三月の水




奥能登も雨の季節に入りました。






雨の季節はボサノバの名曲「三月の水」を聞きます。

ブラジルでは二月が真夏。
カーニバルの熱気が収まると、三月は雨季に入ります。

そんな雨季の風景を、まるで人生や、自然の時の流れと照らし合わせるかのような歌う
この三月の水の歌詞がとても好きです。




枯れ枝 石ころ 道の終わり
切り株の残り ちょっとひとりぼっち

ガラスのかけら 生命 太陽
夜 死 罠 銃

オークの木の開花 しっぽにまるまったキツネ
木の節 ツグミの歌

風の意思 崖 落下
かすり傷 こぶ 気にしない

自由に吹く風 坂の終わり
光の筋 落し穴 直感 希望

小川での語り 三月の水
心の開放 胸高鳴る喜び

足 地面 肉と骨
道の振動 小石の弾

魚 輝き 銀色の鮮やかさ
争い 賭け 弓の射程距離

井戸の底 列の終わり
失望の顔 損失 発見

槍 尖ったもの ねらう 釘
したたる こぼれる 物語の終わり

柔らかい朝日と一台分のレンガ
静寂の真夜中の銃声

1マイル 必須 押す でこぼこ
女の子 詩 寒気 おたふく風邪

家の見取り図 ベッドの上の体
はまった車 ぬかるみ またぬかるみ

漂う 流れる 飛行 翼
鷹 ウズラ 春の気配

小川での語り 三月の水
生きる希望 胸高鳴る喜び





(*私なりの英訳でアレンジしています)



Stacey Kent の歌声が好きで、彼女の歌う「三月の水」をよく聞いています。

Elis Regina が歌う定番のポルトガル語版も良いですね。


この歌を聞いていると、窓の外の雨の景色も、何気に輝いて見えるのです。





2013-05-27

能登の里山トレイル


ゆうか庵のご夫妻に誘われ週末に「木郎歴史古道」を歩いて来ました。
場所は自宅から車で25分ほどの、能登町秋吉です。

案内は「木郎歴史古道ノルディックウォーキング案内センター」の天野さん。

全長約9キロを一周するコースは、バラエティに富み
古道の歴史もご説明して頂けるので、非常に面白いトレイルになっています。



道案内がスタート1から、ゴールの50番まで用意されています。



山の上では地元で小木石といわれる石が沢山見れました。
周りに茂る見事な木々がすばらしく
まるで空中庭園と呼ぶに相応しい場所です。


途中には珪化木(けいかぼく)という木の化石が横たわっていました。
約2500万年前の丸太の化石が、無造作に横たわっています。

ここで珪化木を見ながら、ゆうか庵のお母さん手作りのお弁当を頂きました。



後半は美しい田園風景をのんびり歩きます。

朝9時頃に出発し、ゆっくり歩きながらお昼を食べ
午後二時頃にスタート地点に戻りました。



「実はこのコースを歩くお客さんはあなた達が初めてです」
と天野さんの衝撃の一言。


なんでも出来たばっかりで、これからこの木郎歴史古道を広めてゆく予定なんだとか

しかし、能登にはこのようなトレイル(ハイキングコース)は珍しいので驚きました。
一周約9キロのという長さ、整備された案内、そして新緑の美しい里山の景色。

とても完成されたトレイルになっています。

里山の歴史や景観を感じで歩くこの木郎歴史古道。
またひとつお気に入りのスポットが能登にできました。






2013-05-23

小さな感動


水を張った田んぼに綺麗に並ぶ稲のライン
水面は空を映し出す鏡になります。







夏には成長した稲が、夕日の光を浴びて黄金に輝きます。

ここには当たり前の日常の中に
沢山の小さな感動があります。





2013-05-16

田植えツアー ひとのつながり


今年も毎年恒例の田植えツアーを行いました。東京から毎年来る女子達は、もうベテランの域に達している、田んぼガールズ。

女子達は何度も来て頂いてるせいか、地元の方々ともどんどん知り合いを増やしています。そして中には、現地で知り合った方々を伝に、ツアー以外で個人的に能登に来られる熱いリピーターさんも増えました。


小雨の天気でも、なんのその
逆に涼しくて作業しやすい、などの会話が聞こえました。


田んぼの中でカエルを捕まえた!


田植えの後は、植物採取したいと言い出しました。
なんでも東京のベランダでビオトープを作りたいんだとか。
で、最終的に田んぼの泥もジップロックに詰め始めました。


田植えの後は温泉に行って宿泊所に。
今回は輪島にある松尾邸です。
旧家の古民家を市で改修した家で、一軒丸々借りることが出来ます。


料理はサクラ醤油の谷川夫婦にお願いしました。
麹を使った料理のど、沢山美味しい料理を用意してくれました。

夜からは里山里海マイスター実習生と合流して
楽しい宴の始まりです。



次の日は、午前中から一日珠洲の音を堪能した皆さん。
心地良い時間の流れに、心もリフレッシュした様子でした。

今回は1泊2日の旅でしたが、十分能登を満喫して頂けたようです。

能登という場所の素晴らしさだけではなく
能登のヒトとの関係が、彼女らのリピートを促すのではないでしょうか。


次は秋の稲刈りが待っています。




2013-05-13

珠洲の音 2013



今年の珠洲の音は昨年以上に大盛況でした。出展もイベントもパワーアップした甲斐あってか、来場者も昨年以上に沢山来て頂きました。

天候も雲一つない青空で、自然の中に囲まれた空間に、皆さん心もお腹も癒されたと思います。




















若い人達を中心に、お年寄りから子どもまで沢山の方々が
珠洲の音に来て頂きました。

主催者一同、能登の先っちょ珠洲には
こんなにも人が集まるポテンシャルがあることに驚きました。


能登 = 田舎 = 歴史、伝統

そんなイメージだけではないと思います。


「古いものは新しい」


そんな世代の人々が今増えていることに
私たちは応えなければいけません。


今年も沢山の「すずのおと」が聞こえました。








2013-05-09

青い海と色とりどりの花と黒いはな



毎朝鳥のさえずりで目が覚めます。

快晴で抜けるような空
青い海の向こうには立山連峰が見えました。




我家の裏の畑には沢山の花々が
美しい色を咲かせています。






久々の登場のはなさんも、ほらこの通り笑顔です。



一年でいちばんやさしくなれる季節が
今年も能登にやって来ました。