2011-01-28

保存の知恵 瓶詰めのアレコレ

昨日「瓶詰め講習会」が珠洲市であったので雪の中参加してきました。

講習会の場所はお世話になってる農家さん、皆口さんの妹さんが新しく建てた加工所件直売所。

ログハウス風の外観がいい感じ。

講師はISICOのコーディネーター近藤さん。前半が講義、後半が実践でした。講義では1804年にフランスのニコラスーアペールが瓶詰めを開発したところから始まり、化合物シクロデキストリンの話で終わりました(笑)で、その後は実践へ。

瓶詰めは現在でも一番簡単な方法で家庭でもできる保存方法です。保存ということは雑菌が繁殖しにくい状態にすること。その為には単に瓶に詰めれば終わりではなく、その食品にあった瓶詰め方法があるのです。ビンの加熱処理の作業はもちろんのこと、詰める方法から蓋を閉める時の「空気抜き」の技までなかなか奥が深い。TenChoはもっと簡単な物だと思ってたけど、意外といろいろやり方があるのですね。

殺菌も熱殺菌、低温殺菌、常圧殺菌(塩分、糖分)など食品に合わせた殺菌方法があり、酢なども酸により細菌を抑制する力があります。ちなみに和からしの中に含まれる辛味成分の元アリルイソチオシアネートには抗菌作用があります。

 実際の食材をみなさん持ってきて解説

空気抜き(真空)の技を伝授

終了後はしばし、集まったみんなで雑談タイム。参加人数少ないと思います、と最初は農林事務所から聞いていたのですが、結局10名近く集まりました。

 おなじみの方々。やっぱ女性パワーやわ〜

いいな〜いいな〜と建物を観察

瓶詰めの世界も面白いですね。扱い方を極めれば、家庭用の保存食でも面白いと思います。ビンは再利用できますし、とってもエコですね。「瓶詰めクラブ作る?」とか萩野さんが冗談で言ってたけど、それアリかも(笑)

2011-01-26

おかあさん、おとうさんのいる宿

今日はいつもお世話になってる、能登町の農家民宿「ゆうか庵」さんにお邪魔に行きました。

いつもゆうか庵さんに行くとおかあさんがお昼の準備を初め、美味しい手料理を作ってくれます。今日は能登の名産の牡蠣を使ったカキフライを作ってくれました。能登のカキは東京で食べていたのとは大違いで、食べたときの風味がぜんぜん違います。


おかあさんが牡蠣フライを揚げてくれました。

牡蠣フライ、炊き込みご飯、
じゃがいもをすり潰したお汁、たらの子と大根の和え物
ん〜おいしかったぁ〜


ここ珠洲にもおかあさん、おとうさんのいる温かい宿があります。TenChoがいつもお世話になっている珠洲の農家民宿は三件。

・農家民宿「しいたけ小屋ひろ吉」さん 
http://shiitake-koya.at.webry.info/

ひろ吉さんも遊びに行くと夕飯をごちそうになる事があります。ついでに広々ゆったりのお風呂にいれてもらうことも。ひろ吉さん家の原木しいたけの料理は絶品です。おとうさんのひろ吉さんが作る手打ちそばもおいしいんです。


・農家民宿「おおつぼ」さん 
http://kankounavi.city.suzu.lg.jp/www/view/detail.jsp?id=91

道の駅に務めていた時はほぼ毎日大坪おかあさんにはお世話になっていて、いつも会うとホッとします。大坪さんの民宿はおとうさんが海で取ってくる魚や貝や海藻料理がおいしいんです。「あじフライ食べたい!」と大坪おかあさんに会うと言ってしまうほど、ここのあじフライが絶品!


・農家民宿「奈良木」さん 
http://www1.cnh.ne.jp/m-naraki/public_html/index.html

珠洲の山側にある農家民宿で、この家の建物がすごいんですよここは。暖炉でおとうさんと話しながらゆっくり過ごせる民宿です。奈良木おとうさんのこだわりのお米がおいしいんです。家の周りの環境も「ああ、田舎にきたな〜」と思うようなロケーションで夏は家の前で蛍が見えるらしいです(TenChoはまだ未体験)


観光名所を巡るのも良いですが、やっぱり旅の思い出は現地の人と触れ合いながら、田舎の暮らしをちょっと体験できるのが、一生の思い出になるんじゃないかなぁ〜と思います。おとうさん、おかあさんのいる農家民宿は遊びにゆくとなんかほっとして、自然の中で温かいふれあいに包まれて、ちょっと元気になれる場所なんです。

2011-01-20

おいしい贈り物

最近よく食材を頂くことが多いのです。仕事柄、いろいろな食材に触れるのは刺激的でとてもありがたい事です。

昨日もゆうか庵のおかあさんから電話があり。
「かぶら寿し作ったから、贈りますね〜!」
と連絡があり、本日我が家に届きました。



手作りのかぶら寿し。唐辛子がちょっとピリっときて中の鯖との相性抜群。ばくばくと食べてしまいご飯が止まりません。かぶら寿しは石川県発祥のなれずしの一種。手作りのかぶら寿しを頂くなんてラッキーです。それもわざわざ宅配便で送ってくれんですから、感謝せずにはいられません。



先日珠洲に来た際に長谷川さんからは「寒卵」を頂きました。新潟のオークリッチさん(とがし園芸養鶏)の放し飼いで育てた鶏の卵。丸々と美しく、卵かけご飯にすると美味しい卵です。寒卵とは1月6日から2月3日の間に産み落とされた卵の事を指すようで、滋養が豊富で昔から貴重な食材とされていたそうです。


最後にこのドデカイ物体は原木しいたけ「のと115」です。珠洲農林事務所から和がらしを使った試作品を頼まれた際に頂きました。試作品で余ったこの3つの原木しいたけは明日ステーキか、厚切にしてフリッターにして食べようかと思います。

珠洲へ来ていろいろな人と出会い、いろいろな食材と出会います。すべての出逢いに感謝しつつ、これからも美味しい食材をいただきます!!

2011-01-18

奥能登 冬の味覚

先週の14日〜17日まで東京から長谷川さんがまたまたお越しになられました。奥能登と珠洲にまんまとハマってしまってる長谷川さん、今回は半分プライベート(9割くらいかも)、半分はお仕事で来られました。

初日は谷川醸造さんと輪島探訪をした長谷川さん。2日目から珠洲入しTenChoがご案内です。
まずは「道の駅すずなり」であんこう祭りに参加。

 あんこう汁が振舞われテンションが上がります!

 あんこうの解体ショーも

 お腹いっぱいの次は曽々木へ「御祓祭り」へ

 この寒さのなか太鼓をたたき...

 お清めを待つ男達。さっ寒そ〜です。

 いよいよ海へ!見てるだけで凍りそうです。

 二日目は宇出津で「寒ぶり祭り」を見学
聖子さんも出店してました。

 大雪の為、閉店間近に到着。

 ブリ売ってない!と近くのお肉屋さんで愚痴ったら
温かい汁とブリの刺身が差し入れに。

最終日は珠洲ビーチホテルで牡蠣のかき揚げ丼をいただく。

食って食って食いまくり、会って会って会いまくった4日間。今回はプライベートな旅行だけではなく、仕事の打ち合わせもしました。自然と珠洲に魅力をもち移住してもらうためには何をすればよいのか?そんな事を考え、その第一ステップとしての体験ツアー企画はどうだろう?「やろうよ、そんなことが出来たら面白い!」とみんなで盛り上がりました。

またまた面白いことが始まりそうです。


2011-01-13

いつもありがとう、区長さん

つい先程のこと。ドンドンドンドン!玄関を叩く音。
何事?と玄関へ行くと区長さんが鍋を持って立っています。

区長さん「カレー!」
TenCho「おぉ〜」
区長さん「能登牛入りや〜」
TenCho「はは」(んな訳ないので、とりあえず笑っておく)



ちょうど夕飯は何にしようか?と考えていたところにナイスタイミング!
カレーのいい匂い。ご飯は炊けていたのですぐに頂きました。

野菜と挽肉のカレーでおいしい〜
わざわざ持って来てくれた愛情...これも最高のスパイスです。

この間は朝にきのこの炊き込みご飯を持ってきてくれました。
それだけでなく、よく夕飯を区長さん宅で頂くこともしばしば。

何気ない優しが心に染みてゆきます。
ここに引っ越してよかった!

2011-01-11

井戸端会議

去シーズンの冬に比べると雪の少ない珠洲ですが、ここ数日寒い日が続いています。寒いと体も思考も鈍ってきます。やらないといけない事が山積みのなはずなのに...。

と言う事で、とにかく外へ出ます。仕事の用事で道の駅すずなりへ。今月15日に11時からあんこう祭りがあるそうです。なんと無料であんこう鍋700食が振舞われるのです!東京からお客様が来るので、TenChoぜったい行きます!早い物勝ちですが、意外と珠洲の人に知れ渡ってないような...逆にチャンスかな^^;


その後に古川商店さんへ行きご挨拶。店の隣のスペースに見慣れない服が沢山置いてありました。中に女将さんの真美さんがいたので、聞いてみると友人の会社の商品を期間限定で売っているそうです。ブランドは「OJICO」と言って主に子供向けのTシャツを自社ブランドで展開しているとの事。金沢の100%Mede in Japanにこだわった会社で、今結構有名だそうです(ええ、そうです、こう書いてる時点でどんくさTenChoは初耳でした)



こういうおしゃれでかわいいブランド服が珠洲に置いてあるこの空間は紛れもなく異次元な感じですが、TenChoはこういうのが結構大好きです。ちょっとした発見みたいで面白いですよね。


TenChoと同じ歳の真美さんですが、3人のお子さんを見ると毎回軽くショックを受けます(笑)松波の若女将は同じ歳でも独身だな〜、と思い出しまた安心...。って違うか(笑)真美さんとは仕事の話などいろいろと1時間近く井戸端会議をしてしまいました。事業を立ち上げるにはみなさん当然苦労されるんですね。あたり前のことなんだろうけど、本人から聞くと自分の中に染みんこんで脳みそにインプットされます。底を見てどんだけ伸びれるか?「男なら見返してやれ!!」以前、二三味パパがTenChoに言った言葉が頭に浮かび気合が入りました。

雲の切れ間から温かい夕日が。

2011-01-09

新春 在来種の蕎麦を食べる

本日、いつもお世話になっている狼煙横山地区の方々にお呼ばれされて、二三味さんが栽培する在来種のそば粉を使った蕎麦を食べる会に行ってきました。


横山集会所に着くと女性陣が一致団結して蕎麦を作っています。奥では蕎麦を棒で伸ばし切る作業をしていました。最後の一枚はTenChoが切ることに。生まれて初めての蕎麦を切る作業、もちろんうまく切れず、みなさんから「はい、きし麺出来たよ〜」と言われてしまいました(笑)

 量が多いので茹でるのも大変!

茹でたらすぐに冷水で締めます。 

近くの川で採った鯉の刺身。酢味噌で食べました。

成人式で忙しい市長さんもお越しになられました。

それにしても、毎度思うのですがこの横山地区のパワーはすごい!台所では活気よく作業が行われて、みなさん元気です。昨年の手作り納豆の時も感じたあの光景が今年も見れました。

この時期珠洲の空はどんよりして、あまり外で人を見なくなりちょっと元気がない光景になりますが、ここ横山は別格のようです。

2011-01-07

新しい年、新しい挑戦!!



遅ればせながら...明けましておめでとうございます!!


ブログ開設当初見て下さる人もあまりおらず、何のためのブログ?と自問しながら続けて来たこのブログ。今では徐々にですが見てくださる人も増え、もっともっと「珠洲の田舎暮らし」の情報を充実したもにのせねば!と意気込んでいるものの、脱線したトピックも入り乱れつつなんとか今日までやってこれました。今後も「なんか、珠洲って楽しそう!この輪の中に入ってみたい!」と思って頂けるような活動をしつつブログにアップして行きたいと思っています。


個人的にも2011年は挑戦の年となります。まずご報告しますと会社を設立致します!といっても大それた物ではないですが、道の駅退社後、とにかく”人脈”、”珠洲から外への繋がり”を目的に活動してきましたが、その経験を活かして今後ビジネス活動して行きます。いろいろな人に出会い、TenCho自身とてもよい経験をさせてもらい刺激を沢山頂きました。これらかはその経験を生かしビジネスに繋げてゆきたいと思っています。

社名は「すずたま クリエイティブ・ファクトリー」
珠洲にある隠れた宝の玉を拾い上げ、磨き上げて商品化してゆきたいと思います。モノだけではなくヒトも珠洲の魅力です。そんなものをどんどん見つけ出して、光を当てて行ければと思っています。

業務内容的には...

・川浦からし菜の商品開発、販売
・地域コーディネート

を軸に

・ウェブ制作
・DTP業務

を現実的な当面の収入源として活動してゆきます。地域をバックアップする仕事はこれまで通りやって行き、これも収入源とします。

会社の設立理由は「私自身がここ珠洲で継続的に幸せに暮らせること」が第一の目的です。単に会社が潤い贅沢がしたいなら、珠洲で行う必要はありません。外から珠洲へ来る人が何を求めているのか?それは都会的な便利なものに囲まれた暮らしではありません。決してお金では買えない、人と里山里海に囲まれた、慎ましやかで人間として豊かな生活です。

リスクも大きいのは確かですが、出来ることからコツコツとやって行きたいと思っています。成功すれば新しい田舎暮らしのモデルを作れるかもしれません。

このブログももっともっと珠洲へ興味をもって頂ける構成に今後してゆきたいと思っています。本年も宜しくお願いいたします。