2014-05-13

空き家とトイレのこと

今の家に引っ越して丸5年、先日念願のトイレのリフォームをしました。築40年ほどの我家は古民家という感じではなく、昭和の雰囲気漂う家といった感じ。生まれた時から水洗トイレが当たり前、そんな私と年齢の近いこの家に設置されているトイレは、水洗ではありませんでした。

引っ越し当初はこのボットン便所にとても馴染めませんでした。和式ということもあってか、結局5年たってもこのトイレには馴染めず、意を決してリフォーム業者に見積依頼をお願いしました。結果、自分の想像する金額より大分安く施工してくれることが判明し、さっそくお願いして直してもらうことになりました。



いろいろな事情で水洗トイレには出来無い為、洗浄の際はコップ一杯分の水が流れる、簡易水洗専用の便器を取り付けました。見た目は今どきの便器と変わりませんが、便器の中に水が溜まっているものではなく、底には蓋が付いています。この蓋は排泄物の重みで下に開き、それが落ちると蓋が閉じる仕組みです。

和式ボットンと比べると、ボットン穴が塞がれ排泄物が見えなくなり、清潔感が格段に上がりました。何より座って落ち着いてトイレが使えるし、お客様、特にお年寄り、外国の方が来ても安心して使える様になりました。

デメリットは便器内に水がはらない為、汚れが付きやすい事でしょうか。ただ、大きい方をする時はトイレットペーパーを先に便器内に落とす事と、タンク内に洗浄剤を入れることで、これらの問題は対処できます。

またトイレの利用の際に洗浄水が流れるので、くみ取り費用が上がると思います。3ヶ月に一回、決まった日に業者が汲み取りに来ます。今までは一回4〜5千円掛かりましたが、今後は多少金額が上がると思います。

匂いですが、以前のトイレでよくお客さんに驚かれたのが「ぼっとんなのにまったく匂いしないね」だったので、リフォーム後も匂いはしません。ほとんどの田舎のボットン便所の外には、煙突とその煙突の先にモーターファンが付いていて、これが結構強力に吸い上げているので、元から匂いの心配はありませんでした。ただ、停電の際はファンが止まるので、匂いが上がってきます。リフォーム後は穴に蓋がついたので、停電でも大丈夫かもしれません。



施工業者に相談した時に見せてもらった、簡易水洗専用のカタログは、非常に興味深いものでした。というのも、以前ネットで簡易水洗について調べた時は、あまり有益情報が出てこなかったからです。てっきり圧倒的に需要がないのかな?と思っていたところに簡易水洗専用で作ってる業者があることに驚きました。

NEPON  http://www.nepon.co.jp/ek/    
簡易水洗カタログ(PDF)  http://www.nepon.co.jp/pdf/ek/all.pdf

今回、施工業者にお願いし、自分でネット購入した東芝製の洗浄便座を施工の際取り付けてもらいました。サービスで見積もり内でやって頂きました。NEPON社の簡易水洗便器は通常の便器と同じ規格らしく、ほとんどのメーカーの洗浄便座が取付可能なようです。


「田舎のトイレ事情」

移住を決めて今の家を探している時、「市街地から離れたとこで、水洗トイレの物件はあまりない」とはっきり言われました。その理由はいくつかあります。

・田舎は下水道が通っていないことが多い(住宅密集地、中心地、市街地を除く)
・都会より水洗化が遅れていて、空き家など古い物件は改修していない
・ボットン便所に対する人々の抵抗が、都会の人と比べると少ない

では地域の人はみんな汲取式便所なのかというと、必ずしもそうではありません。合併浄化槽という、排水や汚水を綺麗にする装置を設置して、見た目は水洗と変わらないトイレを使われている方が多いのです。ただコレを設置する費用が高く、ランニングコストがとても高いように思います。

珠洲市合併浄化槽 http://www.city.suzu.ishikawa.jp/seikatukankyo/gappei_joukasou.html


なにより、空き家物件を利用する移住者は賃貸契約がほとんどです。持ち家でない建物に何十万、何百万と設備投資するのは普通ありえません。さらに、もともと安い家賃で貸して頂いてるのに、大家さんに負担を求めるのも無理な話です。

空き家物件で必ず問題になるのが水回りだと思います。賃貸契約という環境で、自分がどこまでならお金を掛けて改修できるか?ここはとても悩む部分です。

最後に参考として簡易水洗に掛かった費用を明記しておきます。地域や業者に寄って金額が変わりますが、多少なりとも参考になればと思います。



・トイレ改修費(水道管設置、便器設置、壁取付け、電気配線工事)¥210,600(税込み)
・洗浄便座購入費 TOSHIBA製 ¥16,800

*珠洲市空き家改修補助金(上限50万円 1/2補助)*改修工事前に相談、申請が必要
http://www.city.suzu.ishikawa.jp/kikakuzaisei/inaka_g_00.html





2014-04-17

春の香り


外はすっかり春の陽気。忙しさに追われ、深呼吸をして、春の香りを感じる暇もないところに、「春の風景を撮って欲しい」とナイスなお仕事が舞い込んできました。やっと落ち着いて桜を見る機会に恵まれました。








綺麗に植えられた桜も好きですが
ぽつぽつと里山に咲く山桜も良いですね。

ファインダーから目を離し
大きく深呼吸してみました。




2014-03-27

里山散策 from スイス&ドイツ


先週末にドイツとスイスから、珠洲の我家に2泊3日の予定で海外からお客様が来られました。

切っ掛けはカウチサーフィンという海外コミュニティートラベルサイトを通し、このブログに開催されている珠洲の風景写真を見て、「ぜひ能登の風景を見てみたい」と海外から連絡が来ました。

ドイツ人男性のドミニクは東京で昨年の秋からワイン関係の仕事をしています。そして、この旅の終わりと同時に国に帰り、ワイン製造の仕事に就くそうです。パートナーのロクサーヌは旅に合わせてスイスから来ました。オーガニック農園で働いていたこともあり、野菜などに興味があるので、日本の農村に行くのが楽しみだったとのこと。

という事で「はじめまして」から早速我家にお泊り、翌日から珠洲案内となりました。





珠洲の奥地のそのまた奥地にある集落「上黒丸地区 北山」を散策。ここは集落の真ん中にある小川から、沢山の源氏蛍の舞を見ることが出来る場所で、里山と呼ぶに相応しい美しい集落です。

丁度、在来種の北山菜の調査をするというので、一緒に見にゆきました。品種改良、市場ニーズなど、時代の流れに忘れの中で、忘れ去られた在来種の存在にとても興味を持ったようです。


 その後、同じ上黒丸地区で里山暮らしをしている、キャロラインの家に珈琲を飲みにお邪魔してきました。ロクサーヌのオーガニック農園での経験などの話に盛り上がり、お昼すぎまでまったりしてしまいました。



お昼は上黒丸地区のガイドである池ノ上さんの家で、炭火の焼きおにぎりやおでんをご馳走になりました。「日本人は素材本来の味を大切にする」と食文化があることに関心を示していました。


午後は休憩後にまだ雪の残る宝立山を散策。場所に寄っては30cm以上の雪が残っている道もあり、一歩一歩足元を確認しながらの里山ウォーキングです。ブナの自然林や、道に落ちる木の実を観察しながら、お互いの国との違いや同じ所を話しながらゆっくり森の中を歩きました。


二人は東京から静岡、奈良、京都、を巡りほぼ三週間の旅の終盤に能登を訪れました。3週間の旅の中でも「能登は特に印象深い場所だった」と二人は言っていました。

スイス、ドイツにも必ず来て!っと言って彼らは珠洲を去って行きました。今回お二人に珠洲を案内して、日本の里山の魅力が、海外の人の心に響く存在なのだと改めて思いました。




2014-03-11

2014-03-07

珠洲で出会う小さな物語



先日、スズノコトというフリーペーパーを作っている製作者の一人が、最新号を持って遊びに来てくれました。スズノコトは、観光とは違う、珠洲の人々の生活の中にあるもの、に視点を向けて構成されています。人々との出会いを通して見えてくる「珠洲の魅力」、というものがいっぱい詰まった内容になっています。




製作者は東京の大学に通う学生で、大学の論文製作の為に能登に来ていた女性二人です。なかでも珠洲にとても惹かれるものがあり、「もっと珠洲の良さを知ってもらいたい」と自費でフリーペーパーを作ることに決め、これまで第3号まで制作してきました。


自分が学生の時に、田舎の町に興味を抱くような、そんな感性が自分にあっただろうかと考えると、彼女たちの見ている視点はとても凄いと思います。

もうすぐ卒業の彼女たち。今後も引き続きこの「ズズノコト」を作り続けていくそうです。沢山の出会いが、これからも彼女達の前に現れると思います。








2014-02-18

とんとんとん「食堂 小さなおうち」



珠洲のダウンタウン、飯田町に去年秋に出来た食堂に行ってきました。

名前は「食堂 小さなおうち」

場所は、飯田町の乗光寺の向い。
駐車場は乗光寺の駐車場を使用できます。

店主は珠洲の移住仲間でもある中谷さん。

中谷さんはホテルの厨房で働いてた経験や
青年海外協力隊として、アフリカで料理を作っていた経験があったりと
かなり面白い人物です。




古い家をそのまま食堂として使用しています。
懐かしくそして新しい、そんな感じのお店です。


注文が終わり待っていると
台所(調理場)から、どこか懐かしいような、そんな調理の音が聞こえてきます。
お知り合いということも有り、特別に調理場を覗かせてもらいました。

中谷さんが、注文から調理まで全部一人でやっています。
なので、一気に人が来ちゃうとちょっと大変そうです。



山のもの定食を頼みました。
地域の食材を使っていて、ちょっとエスニックに味付けにされています。

とても食材の味が生きていて、美味しい。
となりの方が食べていた、魚のフライ定食も美味しそう。





なんだか誰かの家に遊びにいって

「ちょっとお腹すいた〜」
「はい、んじゃ私がとびきり美味しいの作るね!」

そんな会話が聞こえてきそうな食堂でした。


とんとんとん
一人で厨房に経つ中谷さんの姿が
彼女の料理に対する世界観を語っているようでした。





「食堂 小さなおうち」

営業日:木、金、土曜日
営業時間:11時30分〜夕方

定食は当日朝10時までの予約制
軽食は予約なしでも注文可

TEL 0768-82-0151


2014-02-13

里山と雪景色

世間では寒波と言われているのですが、今年の能登は雪が少なく拍子抜けしています。雪が少ないと言っても、珠洲の桃源郷、洲巻には冬景色満開な風景が広がっていました。農耕儀礼アエノコトの「田の神送り」の撮影の合間に、里山の冬景色を撮影してきました。









珠洲へ移住してもうすぐ6年
能登の冬は寒いですが、里山の雪景色には心癒されます。