2010-07-23

奥田シェフとまたお会いしてきた!



事の初めは一本の電話から

「今度奥田シェフが金沢に来るんですけど、TenChoとこの豆腐使いたいんですが...」

えっ!?あの奥田さんが...うちの豆腐....つっ..使うんですか???

以前、お世話になったライターさんからの突然の電話に戸惑うTenCho。
奥田さん(奥田政行氏さん)と言えば、今年の初めに銀座のお店で一度お会いし、珠洲の芋菓子を使ったイリュージョンを見せてくれた方。金沢で石川の食材を使い食事会を行うらしい。TenChoも参加することになった。



当日、仕事を午前で切り上げ準備をしていると「シェフが急遽お豆腐のデザートを作りたいから5丁追加で持ってこれますか?」との電話が...。出発間際...焦るTenCho...外は猛暑で汗が止まらない...。

二三味パパと珠洲農林細川アニキといざ金沢へ。着いたのは金沢の外れの静かな温泉旅館石屋さん。ん~なんともイタリアンとはミスマッチな感じで狐につままれたよう。会場に着くと沢山のお客様がすでに奥田シェフの料理を心待ちにしている様子。ちなみにこの温泉旅館の女将とお話ししたら、この間「道の駅狼煙」で野菜や豆腐を大人買いしていたお客さんだった。ご縁て凄いな~と食事前に興奮してしまったTenCho。



今回の食事会は旅館の料理長(和食)と奥田シェフ(イタリアン)のコラボ。お品書きには「大浜大豆の~」と書いてあります。感動です。


奥田シェフの料理は計算し尽くされた芸術。すべてに法則があります。



いくつかのプレートの中に大浜大豆地豆腐が!トマト、セロリ、オリーブオイル少々のシンプルな味付け。シンプルだけど、ミニトマトの甘みがよりいっそう豆腐の甘みを引き出しています。みなさんお豆腐甘いね~と感動していました。調味料を最小限にして素材の味を引き出している一品。

途中、二三味さんの金糸瓜とパイナップルの和え物のが。これ、すごい面白い料理。奥田さんのいたずらがちょっと入っていて、口に入れるとどっちが金糸瓜でどっちがパイナップルか分からなくなるんです。

終盤になって急遽追加で持ってきた絹豆腐のデザートが!これもシンプル(豆腐の味を壊さない工夫)な一品ですが衝撃的でした。豆腐と甘みのない生クリームに甘いずんだ(ずんだもちのアレです)を入れたスイーツ。豆腐がマジックにかかったように上品なカスタードのように変身します。上に乗ったずんだ(枝豆)はやわらかい豆腐にアクセント付けるためナッツのような食感。大浜大豆の豆腐の味を壊さず、むしろさらに際だたせつつ、しっかりとスイーツとして完成されてます。恐るべし奥田さん、参りました。

食事中も厨房から抜け出てはお話をしてくれる奥田シェフ。そのお話はもう哲学レベルです。通常13品近くを一度のディナーに出すそうですが、飽きの来ないよう味の無いもの(味付けしない、味の薄い)を入れるそうです。「味の濃いものには人間は自然と味の無いものを求めるんです、焼き肉食べたら、白いごはん食べたくなるでしょ?」と語るシェフ。

食事を終え帰る間際に少しだけ奥田シェフとお話する時間がありました。
「今日焦ったでしょ!、急に豆腐持って来てって電話したから」と奥田シェフ。
「いや、そりゃ焦りましたよ〜(笑)」
「僕、TenCho焦ってるだろうね~て簡単に透視できたよ~(笑)」

今回の食事会はさぞかし沢山の石川の食材が集まってるんだろなぁ~、豆腐っていってもちょっとだけ使われるんだろうな~、と勝手に思っていたのですが、意外なことに食材が何十品と使われたわけではなく、メニューの中で奥田さんが2品も使ってくれた大浜大豆は大活躍していたので驚きました。和食サイドでも女将さんが以前狼煙から持ち帰った大浜大豆のおからを使った料理が出てきてビックリ。合計3品です!!

珠洲の先っちょがこんなにも外へと繋がっていく。すごくうれしいですね。


はい!早速使わせて頂きます!!

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