「やるかぁ〜」
近所に住む元区長さんが来て我家の周りと、耕作放棄地となった畑の草刈りをしてくれました。当然私も草刈機を持ってお手伝い。ん?いや、というか元区長さんの方がお手伝いしてくれてるのか...。
Before
After
もともと借りている家はすぐ裏に庭付き付きならぬ、畑が付きの物件でした。しかし引っ越して以来まったく手を付けずにいて、毎年春を過ぎると雑草だらけになってしまうのです。
都会に住んでいる人は「草刈り」を知っていても、どこかそれは自分がやるものという認識はないと思います。自分の敷地に雑草など生えていないだろうから当たり前です。珠洲では逆に草の生えないような物件を探すのが難しいので、この「草刈り」という行為は春夏の次期には避けては通れない作業になります。
刈る草は背丈の短い次期に刈らないと、のちのち面倒な事になります。放っとくと人の背丈にまで大きくなるので、その時に草を刈ろうとすると、短い草の時よりも何倍も労力になってしまいます。
そして移住者がよく心得て置かなくてはならない事は、草を刈らない人(家の周りを管理できない人)は、だらしがない人、と集落の人々に思われてしまいます。田舎では地域の団結力が都会と比べ、強い結び付きを保っており、皆で集落を綺麗に管理しようという意識がもの凄く高いのです。
人との関わりがうるさくない田舎でのんびり...なんていうのは幻想ではないでしょうか。実際のところは、都会より人との結び付きが密になります。しかし、その関わりは都会とは違い田舎ならではであって、決して面倒なものではないと思います。むしろ田舎に住む私は「ひと」が好きになり、この美しい里山里海を代々守ってきた人々にとても感謝しています。
今年の草刈りはこれで2回目。今度はまわりの人に心配される前に自分で全部やらなくてはいけません。