2015-12-31

今年最後のお客様



2015年今年最後のお客様は日本在住のフランス人の方でした。彼女は日本でフランス語を教える先生をしながら、外国人向けのツアーガイドもしていて、日本にもう7年暮らしています。

能登に来るのは今回が初めてですが、旅が大好きで、すでに日本の8割の都道府県を周ったそうです。私より日本の地理に詳しく、当然日本語も流暢に話し、漢字も私より知っているんじゃないかと思うくらい、よく日本のことについて勉強しています。

ガイドをしている彼女いわく、だんだん地方に外国人の目が向きつつあるけど、その事に現地の人々は気づいてないのでは?という話を聞きました。

彼女の両親はフランスのアルザス地方という、自然と共存したすばらしい環境で暮らしているそうです。能登の里山里海という似た環境に興味津々のようでした。おそらく暖かくなったらまた能登に来てくれるかもしれません。

彼女の様な人が沢山の外国の方々に、能登の魅力を伝えてくれたら良いなと思います。





2015-11-04

秋の里山




もう気付けば11月。

風は冷たくなり
能登の里山は秋色に美しく染められています。





なぜここに住んでいるのか?
と聞かれることが多々有ります。

海が綺麗
夕日が美しい
空が澄んでいる

そんなありきたりの答えしか頭に浮かびません。

ただそれはありきたりのようであっても
私がここで生きる上での原動力になっていたりもします。

日々の暮らしで出会う、小さなしあわせの中に
「ここに住む喜び」を感じています。


そんな贅沢なくらしなのです。










2015-10-06

稲刈り2015



今年も東京から稲刈り体験しにお客様が能登に来られました。皆さん毎年田植え、稲刈りと年2回能登に来ている田んぼラバーな人達です。


午前便の能登空港着の飛行機で来て田んぼのある金蔵に着くと、素早く着替えを済ませ稲刈りスタートです。朝方はお天気が怪しかったのですが、稲刈りがスタートすると青空が広がりました。










能登にはまり毎年こうやって来て頂けることを嬉しく思います。また、それだけ能登には人を引き付ける力があるのだと再認識できます。次は冬の能登も体験してみたいと話が盛り上がり、なにやら皆さんで計画を立てていました。

能登にはまだまだ四季折々のお宝が眠っていると思うので、ぜひ自ら発掘していってもらいたいと思います。





2015-09-24

ポーランドから能登へ2015 パート2




前回に引き続き今回は5名のお客様がポーランドから珠洲へやって来ました。今回は4泊5日の行程でメインは珠洲のキリコまつり体験です。





担ぎ手が足りないと車輪で移動させるキリコですが、今年は人数も揃ったので気合を入れてお宮まで担いでキリコを動かすことにしました。キリコはとても重く、バランスも悪いので担ぐのはけっこう大変なのです。無事にお宮まで担ぐことが出来き、地域の人達との一体感が生まれたようでした。






祭りの他には、珠洲で草木染めをしている方にお願いし、草木染めワークショップを体験しました。染めた糸を「編む」文化の欧米と違う、日本の「染」の文化に初めて触れたポーランドの人達。自分たちで染めたオリジナルの手拭は、最高のおみやげになったのではと思います。





能登を観光し、最後の夜は「私達から料理をごちそうしたい」と申し出があり急遽ロシア風ピロシキを作ることに。男子も女子も手分けしてのピロシキ作りが始まりました。





ここでの当たり前の暮らしに憧れ珠洲へ移住した私と同じように、能登の日本らしい文化に惹かれ、遠くからこの地に訪れる人もいます。昔から続く当たり前の暮らしなので、ここに住む地元の人達には理解に苦しむ部分があるかもしれませんが、今や失われつつある日本人らしい暮らしの営みこそ、この地域に眠る宝なのかもしれません。



2015-09-04

ポーランドから能登へ2015 パート1



今年も昨年に引き続きポーランドからお客様が来ました。3泊4日我家に泊まり、日本らしい風景や文化が残る能登を案内しました。今回一人のみの参加ですが、来週になるとポーランドからの5名のお客様をお迎えします。今回は2グループに別れおもてなしすることになりました。



今回は一人できたヤンさんは日本に来るのが初めてです。見るもの触れるもの、そして全てが初めてづくしだそうです。






東京は空港の関係で一泊したのみ、京都にも行く予定はなく、能登の滞在後は佐渡と北海道に行くとのことです。最近はより日本らしさを求めて外個人観光客も能登のような風景や文化に触れてみたいと思っているようです。

初めての日本でなかなか濃い体験をされたのではないでしょうか。




2015-08-18

里山の英語学校






「お盆休み中に能登に居るなら映画でも見ない?」

と友人のキャロラインさんから連絡がありました。キャロラインさんは珠洲で英会話を教えています。その生徒を招待し映画鑑賞会をするとのこと。ちなみにこの日の会は英語オンリーが毎回ルールになっています。





会が始まるとキャロラインさん手作りのおいしい料理が次々と出てきます。日本語で会話している生徒たちに「イングリッシュ!」と怒られているのは珠洲の高校生たち。なんと幼稚園の頃からキャロラインさんから英語を習っているそうです。

食事が終わると映画鑑賞が始まりました。映画は良い英語教材になります。。映画の中には日常で使う生きたフレーズが沢山入っているので、学生時代に沢山の英語を映画から学びました。





ちなみに私はキャロラインさんと会う時、お互いに英語オンリーで会話します。逆に日本語で話すと、普段話し慣れてないのでちょっと恥ずかしいくらいです。彼女のような存在が珠洲にいてくれたお陰で、私としては英語を忘れずにキープしておけるので、とてもありがたく感じています

アメリカで生活していた頃から日本に戻りもう10年が経ちました。もう英語で夢を見たり、日本人と会話中に無意識に英単語を混ぜてしまう...なんて事もなくなってしまいました。環境が変わり使わなくなると、やっぱり忘れていってしまいます。

最近は外国のお客様がよく我家に来られます。沢山の能登の魅力を伝えるためにも、もっと英語のスキルを高めなければと痛感する事もしばしば。これからも先、まだまだ学ぶことは多そうです。






2015-08-04

四季の喜び



トマト、ピーマン、かぼちゃ、なす、きゅうり、とうもろこし...


この時期になると毎年ご近所から沢山の夏野菜を頂きます。それも食べるのが大変なほどです。同じタイミングで沢山の方々から頂くので、じゃんじゃん料理していかないと間に合いません。最近はではこんな毎年のやりとりが行われると、「夏」だなと思うようになりました。

よくよく考えると、都会で暮らしていた時はトマトもピーマンも、なすもきゅうりも、一年中スーパーにあるので、「夏」というイメージはありませんでした。熱い、寒いくらいしか四季を感じるような生活のスタイルをしていなかったのです。




 

春は山菜、夏は野菜、秋はキノコ、冬は海の幸



能登に暮らすようになって四季折々の暮らしの喜びを感じるようになりました。四季の中で感じる小さな喜び。でもそれはここで暮らしていく上で、とても大切にしたいものなんだと今では思うようになりました。




2015-07-01

夏はもうすぐ



雨空が毎日広がっています

時々雲の切れ間から光が差し込み
その光と影が大地をなぞってゆきます。





広がる稲の緑と、時折り顔を出す青空のコントラストに目を奪われます

気付けば夏はもうすぐそこです。





2015-05-19

5月の風景








鳥のさえずりで目覚める毎日

緑が太陽に向かって伸びていき
吸い込まれそうな青い空が広がっています。


5月は一年で一番好きな季節です。







2015-04-27

前から読みたかった本、加藤則芳さんの「メインの森をめざして」が先日届きました。北米にある全長2200マイル(3500キロ)のアパラチアン・トレイルを歩く旅を記録した本です。


アパラチアン・トレイルの3500キロという距離は驚異的な数字。北海道の最北端から北から沖縄の最南端まで距離が3300キロほどと言われるので、それを超える長さになります。


自分もアメリカに住んでいた時、よく国定公園などへ行きバックパッキングをしていました。私の場合、人と出会わないような大自然のトレッキングを歩くのは、食料の事を考えるとせいぜい3泊が限界です。この本のように3500キロを4ヶ月かけて歩くなど想像を絶する世界です。

自然の中をただひたすら歩く事の魅力は何かと考えると、自分の小ささを知り、客観的に物事を考えられる思考に切り替わる事だと思います。人と出会わない大自然、一人旅、静寂、そんなシンプルな環境に自分を置くことで、素直に自分と向き合うことができます。


今能登は春の暖かい日々が続いています。青い空と木々の緑、心地よい風は花の香りを運んでくれます。心も体もエネルギーが満ち溢れてきます。またどこかへ旅をしてみたいなと思います。




2015-04-10

ピッツバーグから

今週前半はアメリカのピッツバーグから能登へ来たお客様をおもてなししていました。アメリカに住む彼らと私の共通の友人の勧めで、通常の観光では味わえない日本を求めやって来ました。2週間の日本滞在のなか、能登半島では3泊4日の旅の予定。





能登町と珠洲の農家民宿でピザ作りやそば打ち体験をしました。
出されたものを食べるという事より、自ら作ることにより
より心に刻まれる思い出になります。


多間栄開堂ではこたつカフェで女将さんとおしゃべり。
女将さんと2人はマラソンが趣味と判明し盛り上がりました。



切り出しコンロの坑道を見学。
地中奥深くで切り出した珪藻土をそのまま成形される事に
二人とも驚いていました。



昨年結婚した2人は今回ハネムーンの旅で日本に来ました。東京、京都を周り、能登にも足を運んで、沢山の日本の文化に触れ合ったようです。

外国の旅行者に満足してもらえるようなコンテンツは、まだまだ能登には眠っています。