2012-12-26

つながりとおくりもの



クリスマスの日
ポーランドから素敵な贈り物が届きました

一つは国際交流基金によって、ポーランドで発行されたカレンダー。


選ばれた日本各地の四季折々の風景の中に、能登の写真が二枚。
私が撮影した能登の写真です。

5月 能登の伝統工芸 輪島塗
9月 能登の祭り 蛸島キリコ祭り

今年のポーランドとの繋がりを切っ掛けに
今回グダンスク工科大学の先生からお話を頂き
このカレンダーに参加させて頂きました。

カレンダーには

Prefektura : Ishikawa ・NOTO  = 石川県  能登

・Noto - Satoyama-satoumi   能登 - 里山里海
・Noto - Festiwal Kriko  能登 - キリコ祭り

と題し、能登の里山里海とキリコ祭りの説明が
ポーランド語で書いてあります。






そしてもう一つあります。

PISMO PG というグダンスク工科大学の機関誌です。

この中には9月に来たグダンスクの学生達との、珠洲での交流が書かれています。
私も少しですが文章を書き、写真と共に提供させて頂きました。








ポーランドとの交流がこうして「形」になったことを
とても嬉しく思います。

来年の2月には大きな国際的プロジェクトが水面下で動いています。

そして、今後ポーランドとの交流も、もっともっと深めていきたいと思います。

このつながりを大事にして
能登の文化を世界に発信していきたいと思います。







2012-12-21

珠洲小蓋 ふゆのおくりもの




珠洲の魅力
モノ・コト・ヒト

そんな楽しさ、空気、思い、が小蓋を開けるとわっと出てくるような
そんなイメージで今年の春に立ち上げた「珠洲小蓋

今回は「ふゆのおくりもの」
と題して、ちょっと人に上げたくなるようなアイテムを集めました。







特注オーダーした四十沢木材工芸さんのウッドツリー
これは他では買えない特別なツリー。

杉の端材を使い、輪島塗の木地職人が一本一本
手作業でシェイプをかけています。

さらに贅沢な珠洲のスペシャルな商品もセットです。


二三味珈琲のクリスマス限定リッチブレンド
古川商店の能登のシュトーレンとマロンケーキ
鈴々堂のラスクとチャイスパイスセット


そしてトータルデザインをすずたまでやらせてもらいました。



今回は限定30個の販売になります。
(数量が少なく申し訳ございません)

この商品が買える場所は二三味珈琲、古川商店、PEACE美容室です。

遠方の方には電話注文で代引き配送いたします。

問い合わせ先:PEACE美容室 0768-82-3735



ぜひ珠洲の小蓋を開けてみて下さい。







2012-12-09

今年も白くなりました









はな「ご主人様ぁぁ〜降りましたねぇ〜今年も」
ご主人「さっ寒びぃぃ〜〜」
はな「ご主人様、雪遊びしたい!」

ご主人「いや、これからコタツで丸くなります」

はな「.......。」




2012-12-06

農耕儀礼アエノコト 田の神迎え



毎年12月5日は農耕儀礼アエノコト(田の神迎え)の日。

今年も珠洲市若山町上黒丸地区でそのアエノコトが行われました。

田の神様を向かい入れる家は向さん宅。
今年も米が収穫出来たことを感謝し、田んぼまで神様をお迎えに行きます。








扇子の上に田の神様をお乗せして自宅まで御案内します。

田の神様は目が見えないと言われており
向さんは目の見えない神様を配慮して、ひとつひとつの動作を細かく口頭で説明します。













今回、世界的な視野でこの文化を伝えようと
この地区に住む渡辺キャロラインさんも、英語でのアエノコトを行いました。

現地のおじいちゃん、おばあちゃんが言っていました。


「子供の頃、父親がやっていたのを隣の部屋からこっそり見ていた」
「親父がぶつぶつと誰も居ないのに喋ってる姿が、とても不思議だった」


アエノコトはユネスコの無形文化遺産に指定されていますが
この祭儀はどの農家も昔からやっていた行事です。

皆がごくごく当たり前に行なっていた農耕儀礼アエノコト。
今では過疎高齢化、近代農業の流れなどにより
このアエノコトは特別なものとなってしまいました。


どうにかこの文化を後世に伝えていきたい...


そんな思いで黒丸地区の人々が文化継承活動をしています。


田の神様は来年まで向家の神棚に祀られます。

2月9日は「田の神送り」
2月11日は「田打ち神事」


また来年の2月に田んぼの豊作を祈ります。





2012-12-04

ひまつぶし



昨日は藁細工名人の藪下さんの工房「ひまつぶし」に遊びに行きました。

今回は藁を編んで、藁紐を作る作業を教えてもらいました。
両手の腹を使って藁を編んでゆくのですが、なかなか難しい。

隣で作業する近所の婆ちゃんは、私が四苦八苦している隣で
まるで精密機械のようにシュンシュン作り上げてゆきます...すごい。










名人の作品には程遠いですが、とりあえず形になった藁紐。
まだまだ修行が足りませぬ。


手を動かしながら、おしゃべりも弾みます。
お茶や、芋を食べて、またおしゃべり。

心地良いひまつぶしになりました。





2012-11-28

Oku-noto no Aenokoto


UNESCO : Intangible Heritage of Humanity

奥能登のアエノコトはユネスコの世界無形遺産にも登録されています。
そのアエノコト祭儀を12月5日に、石川県珠洲市の洲巻地区にて行います。





奥能登珠洲 農耕儀礼「アエノコト祭儀」

12月5日(水)場所:珠洲市若山町洲巻
詳しくは TEL0768-82-5813(池ノ上)まで。


*築300年以上の古民家で行います。大人数で建物の中に入れないので、募集は若干名となります。





上黒丸 文化を継承する人々



12月5日に行われるアエノコト祭儀
その準備が着々と進んでいます。

上黒丸地区では田の神様を労うこの祭儀を
後世に残し記録していこうという事で
昨年から地域活動として実地しています。

その祭儀で使われる道具の準備作業
その工程の一つ一つが今では貴重な里山文化となっています。

祭儀に使う栗の木から作る箸
種籾を入れる俵

また、作業に使われる数々の道具
















ひとつの大きな祭儀から
その行程で必要とする小さいものまで
実に沢山の伝統文化が連鎖するかのように結びついてゆきます。

アエノコトという祭儀が持つ重みが
貴重な伝統文化を守る活動と繋がってゆくのです。











2012-11-23

こだわり「能登の味噌」が食べごろ




2月に作ったこだわり味噌がそろそろ食べごろになってきました。


能登の地豆「大浜大豆」
能登の名産「珠洲の天然塩」
能登の醤油屋、谷川醸造の「こだわり麹」
わざわざ汲んできた能登の名水「曽々木の水」


これ売ったらいくらになるんだ?というこだわりっぷりです。

除去後一切出て来ませんでした。

味見してみると麹の旨味と大豆のコクが
しっかりした味噌に仕上がっていました。





そうそう、今朝は柿を枝付きでもらいました。

ついでに引っこ抜いてきたばかりの大根ももらったので
今晩の味噌汁に入れようかと企んでいます。










2012-11-17

炭焼職人の仕事


炭焼職人の仕事を見学させて頂きました。
珠洲にある大野製炭所の大野さんです。

故郷へ戻り、家業の炭焼きのつぎ手として
植林をしながら、手間の掛かるお茶炭を作っています。












お茶炭に使う炭はクヌギを8年育てたものを使います。

安く早くの大量消費世界とは無縁の空気がそこには流れていました。


心のあるモノを作り出す職人の仕事を見させて頂きました。