2014-10-30

秋の日




奥能登
秋の日の風景。







青く澄み切った秋の空
温かい陽の光。

その心地よさに目をつむると
ふと吹いた冷たい風が頬をなで
次の季節の知らせをはこびます。







2014-10-11

フレンチレストラン L' Atelier de NOTO



輪島に新しくフランス料理の店ができたので行ってみました。実はオープン前に縁あってシェフとお話する機会があり、オープンしたらぜひ行ってみたいと思っていたのです。

レストランの名前は「L'Atelier de NOTO : ラトリエ・ドゥ・ノト」。シェフの池端さんはフランスで修行経験のある方で、生まれ故郷の輪島に戻り、今年9月にお店をオープンしました。

朝市通りから少し離れた場所にあるお店の外観は純和風の木造家屋で、一見してフランス料理を出すお店とは思えません。実はこの建物はかって輪島塗の工房として使われていた建物。フランス料理のイメージで店に向かうと、視界に入らず通りすぎてしまうかもしれません。

店内に入ると和室の客間が目に入りました。その部屋を横切るとモダンに仕上げられたテーブル席に案内されます。お出迎えしてくれたウエイターの接客は、一流ホテルのレストランの様に見事でした。






食事は地の魚や肉、野菜を使った料理で、新鮮な素材を絶妙なソースと絡めて頂きます。美しい盛り付けは流石フレンチ、見慣れた食材もなにか新しいモノへと生まれ変わった様に見えます。



オープン前にシェフにお話を聞いた時に強く胸に響いたのは、「フランスには地方の田舎に三ツ星レストランがあったりします。そのレストラン一軒がきっかけとなって、その地域が活性されるんです。能登にもそのポテンシャルは十分とあると思うんですよ。」という話。

その土地で採れた新鮮なものをその土地で食べる事は一番の贅沢であり、しあわせな事なのかもしれません。地元の人にとっては当たり前の風景や恵でも、都市部に住む人々には新鮮な物に写る事があります。美味しい食材と、美しい風景のある場所に腕のあるシェフがやって来て、地の食材を使うことで生産者にも利益が還元され、ホテルなどの施設なども充実していく。そんな一つのきっかけで、今まで当たり前だったことが価値あるものへと変化していくのかもしれません。

能登には価値ある素材は沢山あるので、あとはそれを形にしてくれる方々がもっともっと増えればと思います。



L' Atelier de NOTO
ラトリエ・ドゥ・ノト