2012-09-27

葛で染めるストール 



今年の春に行った「田植えと藁細工の旅」の続きで
今回は「稲刈と草染めの旅」を行います。

その前準備として今日は染料の調達をしてきました。

草木染めの講師の落合さんと一緒に葛(くず)を取りに珠洲を散策です。




葛は人の手の入らなくなった荒地などに繁殖する植物。

人の管理する自然を里山と言いますが
葛は人の管理が行き届かなくなった場所に繁殖します。

もしかしたら葛という植物は
里山のバランスが崩れるサインとなる植物かもしれません。



そんな葛なのですが、染料としてとても優れた植物だとわかりました。
上の画像の布はテスト的に葛で染めたもの。

染の処理の仕方で四枚の布はそれぞれ異なった発色をしています。

今日は落合さんと里山の荒廃と葛の関係の話
自然に優しいとの売で、間違った方向で草木染めが浸透している事
エコともてはやされ、利便性とデザインを無視した染物

いろいろ興味深い話を聞かせてもらいました。


この嫌われ者の葛をつかってこの無地のストールを
東京から今回の旅に参加するみんなで染めてゆきます。


里山の荒廃した土地にはびこる葛で染めたストール。


大都市東京でそんなストールを身にまとうと
何か大きなメッセージが浮き出てくる様な気がします。






2012-09-25

植えて収穫 雑穀を食べよう!

 

珠洲でフェアトレードショップを営む高田さんの呼びかけで、今日は湯宿さか本にて雑穀の収穫と雑穀料理を食べる会に参加してきました。

収穫した雑穀は今年5月の珠洲の音のイベントで植えたアマランサス。南米原産でキビの実をもっと小さくしたような雑穀です。

自然農ということで、沢山の雑草の多いしげるなか、アマランサスの収穫を行いました。




今日はMROが高田さんの追っかけ取材をしていました。
高田さんの活動をまとめたドキュメントを来月放送するそうですよ。



収穫したものは紐につるし乾燥させます。
みんなで、紐を付けて引っ掛けました。

乾燥が終わるまで時間がかかるので
今日は予め用意していたアマランサスを食べます。




雑穀が入ったハンバーグにかけるソースがアマランサス。
プチプチとした食感が良いアクセントになり美味しいです。


食欲の秋
収穫して食べる喜びがまた格別なのです。



2012-09-22

秋の夕暮れ





新米が出始める季節

青々とした稲の姿が田んぼからなくなり

ちょっと寂しい風景になりました


大きく深呼吸をしたら

微かに香る焚き火の匂いと共に、ちょっと冷たい風が頬を撫でました


秋の夕暮れが空を染めています。







2012-09-20

珠洲の隠れスポットで





七輪の里の横にある壁画にて。

彼らに

「もっとこんな絵をいろんな場所に描いたら?」

って言われました。しかし結構描くの大変なのですよ〜(汗)


でもいつの日か本当にそうなったら面白いですね。




2012-09-18

守るべき小さな集落のキリコ祭り



昨晩は地元である細屋の祭りがありました。

今や若者の少ない小さな集落ですが、
伝統を途絶えさせたくない一心で、今年も頑張ってキリコ2台を立てました。

準備に毎晩集まり二週間掛けてキリコが立ち上がりました。



 
キリコが集落を練り歩き
最後にこのお宮の階段をキリコを担ぎ駆け上がります。

その際に地面に藁を燃やすのが風習。
熱いし、煙が目に染みたり、喉に入ったり
もう大変なのです。
  








今年も無事2台のキリコがお宮に駆け上がりました。

この祭りを準備した若い衆とよばれる人達。
彼らもまた、「次の世代に残したい」と言葉にします。

伝統というものは「こころ」が伝えて往くものなのですね。
今の日本人でどれだけこんな風に思える人々がいるのでしょうか。

細屋の祭りも次の後継者に不安を持ちながらも
ぎりぎりのところで踏ん張っています。


ヤッサー!
ヤッサーァァ!!





2012-09-14

ガス・バン・サントの新作


最近忙しくってちょっと疲れ気味、そんな時はやっぱり映画を見るのが一番です。ということでガス・バン・サント監督の新作RESTLESS(邦題:永遠の僕たち)を見ました。



最後はじんわり心に染み込む毎度のことガス・バン・サントらしい仕上がりです。特攻隊の少年のキャラクターの設定は、割りと向こうの映画としてはしっかり描かれていて以外でした。



Good Will Hunting
Finding Forrester


私が一番元気をもらう映画はガス・バン・サントのこの二作。「グット・ウィル・ハンティング」と「Finding Forrester : 邦題:小説家を見つけたら」です。

「小説家を見つけたら」はグットウィルを見た、ショーン・コネリーが熱望して監督にお願いして作った映画と聞きました。なので、グットウィルっぽいテイストの映画で内容も少し似ています。逆にグットウィルが好きならお勧めの映画なのです。

ここ最近うわ〜っと頭がゴチャゴチャしてたので、久々に映画を見てちょっと一息して充電されたのでした。

2012-09-12

つながりのたね



 以前お伝えした通り、ポーランドから日本語を学ぶ6人のお客様が、珠洲の我家にお越しになられました。

連絡をくれた先生曰く、東京とか京都とかベタな日本を旅するより、彼らにもっと地元にとけ込んだ濃い「日本」を感じさせてあげたい、そんなお話を最初に受けました。

能登の伝統、人の営みは世界に通用する、すばらしい文化です。日本が大嫌いでアメリカへ飛び出した20代だった私、そして30を過ぎた時能登を訪れました。

食文化や伝統、祭りなどすべてが「COOLなJAPAN!」と感じるようになり、日本が好きになりました。同時に「私は日本人」と誇れるものが自分の中に何もないことに気づきました。

初めて能登の祭りでキリコを担ぐ人々を見た時、生まれてはじめて「本当の日本人」に出会った気がしました。同時に伝統を代々次の世代へ受け継いで行く彼らを、とても羨ましく思いました。

そんな経験もあってか、今回は私の視点で感じる「能登」というものを、私なりに彼らに見せてあげる事にしました。























小さな活動かもしれません

すこしずつ

すこしずつ

つながりのたねを植えてゆきます。





2012-09-09

ポーランドから珠洲の我家へ!?



今年の二月、このブログを見たポーランド在住の日本語の先生からメールで連絡がありました。


「ぜひ生徒をそちらに行かせたい」


で、そこから数ヶ月

今、こんな状態です...。












4泊5日 能登を巡る里山里海の旅 for ポーランド 始まり始まり


詳細は後日^^;

2012-09-04

珠洲のアートスポット







先日お伝えした壁画アート
無事完成しました。

完成が嬉しかったのでジャンプしてみた!

いろいろな人が思い思いのポージングでこの前で写真を撮る
そんな珠洲のアートスポットになればいいなぁと思います。




風に飛ぶ能登のタネの前でジャンプ写真はお勧めです。
でも、タイミングが一回じゃ合わないから
ちょっと練習が必要ですよ。





 今回私の無理なお願いに付き合ってくれたアーティストのマスヤケイコさん
そして心よく「壁」を提供してくれた鍵主工業の鍵主さん

本当にありがとうございました。





このスポットは鍵主工業「七輪の里」横の28号線沿い倉庫の壁面。
そしてバス停の目の前です。

ぜひぜひ珠洲へお越しの際は
ちょこっと寄っておもしろ写真撮って下さいね