前回に引き続き今回は5名のお客様がポーランドから珠洲へやって来ました。今回は4泊5日の行程でメインは珠洲のキリコまつり体験です。
担ぎ手が足りないと車輪で移動させるキリコですが、今年は人数も揃ったので気合を入れてお宮まで担いでキリコを動かすことにしました。キリコはとても重く、バランスも悪いので担ぐのはけっこう大変なのです。無事にお宮まで担ぐことが出来き、地域の人達との一体感が生まれたようでした。
祭りの他には、珠洲で草木染めをしている方にお願いし、草木染めワークショップを体験しました。染めた糸を「編む」文化の欧米と違う、日本の「染」の文化に初めて触れたポーランドの人達。自分たちで染めたオリジナルの手拭は、最高のおみやげになったのではと思います。
能登を観光し、最後の夜は「私達から料理をごちそうしたい」と申し出があり急遽ロシア風ピロシキを作ることに。男子も女子も手分けしてのピロシキ作りが始まりました。
ここでの当たり前の暮らしに憧れ珠洲へ移住した私と同じように、能登の日本らしい文化に惹かれ、遠くからこの地に訪れる人もいます。昔から続く当たり前の暮らしなので、ここに住む地元の人達には理解に苦しむ部分があるかもしれませんが、今や失われつつある日本人らしい暮らしの営みこそ、この地域に眠る宝なのかもしれません。