先週末にドイツとスイスから、珠洲の我家に2泊3日の予定で海外からお客様が来られました。
切っ掛けはカウチサーフィンという海外コミュニティートラベルサイトを通し、このブログに開催されている珠洲の風景写真を見て、「ぜひ能登の風景を見てみたい」と海外から連絡が来ました。
ドイツ人男性のドミニクは東京で昨年の秋からワイン関係の仕事をしています。そして、この旅の終わりと同時に国に帰り、ワイン製造の仕事に就くそうです。パートナーのロクサーヌは旅に合わせてスイスから来ました。オーガニック農園で働いていたこともあり、野菜などに興味があるので、日本の農村に行くのが楽しみだったとのこと。
という事で「はじめまして」から早速我家にお泊り、翌日から珠洲案内となりました。
珠洲の奥地のそのまた奥地にある集落「上黒丸地区 北山」を散策。ここは集落の真ん中にある小川から、沢山の源氏蛍の舞を見ることが出来る場所で、里山と呼ぶに相応しい美しい集落です。
丁度、在来種の北山菜の調査をするというので、一緒に見にゆきました。品種改良、市場ニーズなど、時代の流れに忘れの中で、忘れ去られた在来種の存在にとても興味を持ったようです。
その後、同じ上黒丸地区で里山暮らしをしている、キャロラインの家に珈琲を飲みにお邪魔してきました。ロクサーヌのオーガニック農園での経験などの話に盛り上がり、お昼すぎまでまったりしてしまいました。
お昼は上黒丸地区のガイドである池ノ上さんの家で、炭火の焼きおにぎりやおでんをご馳走になりました。「日本人は素材本来の味を大切にする」と食文化があることに関心を示していました。
午後は休憩後にまだ雪の残る宝立山を散策。場所に寄っては30cm以上の雪が残っている道もあり、一歩一歩足元を確認しながらの里山ウォーキングです。ブナの自然林や、道に落ちる木の実を観察しながら、お互いの国との違いや同じ所を話しながらゆっくり森の中を歩きました。
二人は東京から静岡、奈良、京都、を巡りほぼ三週間の旅の終盤に能登を訪れました。3週間の旅の中でも「能登は特に印象深い場所だった」と二人は言っていました。
スイス、ドイツにも必ず来て!っと言って彼らは珠洲を去って行きました。今回お二人に珠洲を案内して、日本の里山の魅力が、海外の人の心に響く存在なのだと改めて思いました。
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