毎年12月5日は農耕儀礼アエノコト(田の神迎え)の日。
今年も珠洲市若山町上黒丸地区でそのアエノコトが行われました。
田の神様を向かい入れる家は向さん宅。
今年も米が収穫出来たことを感謝し、田んぼまで神様をお迎えに行きます。
扇子の上に田の神様をお乗せして自宅まで御案内します。
田の神様は目が見えないと言われており
向さんは目の見えない神様を配慮して、ひとつひとつの動作を細かく口頭で説明します。
今回、世界的な視野でこの文化を伝えようと
この地区に住む渡辺キャロラインさんも、英語でのアエノコトを行いました。
現地のおじいちゃん、おばあちゃんが言っていました。
「子供の頃、父親がやっていたのを隣の部屋からこっそり見ていた」
「親父がぶつぶつと誰も居ないのに喋ってる姿が、とても不思議だった」
アエノコトはユネスコの無形文化遺産に指定されていますが
この祭儀はどの農家も昔からやっていた行事です。
皆がごくごく当たり前に行なっていた農耕儀礼アエノコト。
今では過疎高齢化、近代農業の流れなどにより
このアエノコトは特別なものとなってしまいました。
どうにかこの文化を後世に伝えていきたい...
そんな思いで黒丸地区の人々が文化継承活動をしています。
田の神様は来年まで向家の神棚に祀られます。
2月9日は「田の神送り」
2月11日は「田打ち神事」
また来年の2月に田んぼの豊作を祈ります。
こんにちは。松尾栗園嫁の松尾朋子です。
返信削除いつも、興味深くブログを拝見しています。
アエノコト、素晴らしい文化ですよね。
今度、藪下さんの所での箒作りをぜひご一緒させていただきたいのですが。
箒作りを習いと舟見さんに言ったところ、今井さんとご一緒したらどうかとアドバイスいただいたのです。
次に、いつ藪下さんを訪問するのかお決まりでしたら教えて下さい。↓
matsuokurien@cal.wannet.jp
コメントありがとうございます。
削除お久しぶりです。旦那さん、お元気でしょうか?
詳細は頂いたメールの方に返信致しますね。