さっそく横山地区の集会所に行くと、外では大きな釜で豆を煮ていました。ちょっとつまみ食いさせてもらうと、ほのかな甘味がありこのままでも十分おいしいです。集会所の中ではおばあちゃん軍団が手早く豆をわらに摘めていました。豆の分量を量り配る係、豆をわらに詰める係、最後にわらのつとを縛る係にわかれ、わいわいがやがやと元気よくかつ、手早くこなしていくいく姿は、ばあちゃんパワー全開!といった感じで圧倒されてしまいます。
詰め終わったつと納豆はコタツに入れて納豆菌を繁殖させます。コタツに入れた納豆は時折ひっくり返したりしなくてはいけないため、丸二日間泊まり込みの徹夜で見守らなくてはいけません。ちなみに納豆のわら作りは重労働で、1000個以上の納豆用のわらをキレイにするには1週間近くかかります。
納豆一つ作るにも本当に手間が掛かるのだなぁと、今回実際手伝ってみてわかりました。日々何をするにも便利になってゆく世の中で、非効率でも人の暖かみのあるこういった昔ながらの伝統を忘れてはほしくないな、と心に響いた一日でした。