2010-03-25

しいたけの里 珠洲

本日、お昼休みに以前から気になっていた珠洲ビーチホテルさんの「しいたけ丼(のと115カツ丼)」を食べてきました。新聞にも以前掲載されていて、しいたけをカツに?しかもどんぶり?とTenChoは非常に興味があったのですが、今日食べてみてびっくり。サクサクの衣に肉厚ジューシーなしいたけが意外とマッチしていておいしかったです。


TenChoも珠洲へ来るまで知らなかったのですが、実は珠洲ではしいたけ栽培が盛んに行われているんです。そして、珠洲の自然を活かした原木しいたけを皆さん作られていて、これが一般的なスーパーで売られているしいたけとは、もう別物と言ったほうが良いほどおいしくて 、移住当初に初めて食べた時非常にびっくりした記憶があります。珠洲では115と言う品種の原木しいたけが主にメインに栽培されています。この品種は肉厚でコクがあって、そしてお値段もお高いんですよ^^

ちょうど先週に狼煙で原木しいたけ栽培をしている、新明農園さんにお邪魔してきました。新明さんはUターン農家さんで奥さんと二人で農業をしています。山伏山にあるしいたけ農場をみて広さにびっくり。しいたけは適度に木陰のある場所が適しているそうで、そのしいたけ栽培場は人間にとっても心地いい場所にも感じました。

原木にしいたけの菌をいれたチップを埋め込むと、にょきにょきと上の写真のように生えてくるんです(このしいたけはまだ成長段階の物)。原木の並べ方などにもいろいろ種類があるそうで、なかなか原木しいたけの世界も奥が深そうです。
無農薬栽培の新明さんのしいたけは交流施設狼煙でも販売しています。

肉厚でジューシーな珠洲の原木しいたけを食べたら、もうスーパーのしいたけは食べられません。それほどおいしいんですよ、これが。バター焼きにするだけでも、あのしいたけが夕飯の主役になってしまうのですから、これはもう、珠洲へ来たらぜったいに原木しいたけを味あわないと損ですよ!

2010-03-20

ポカポカ陽気で山菜採り!

今日は区長さんと山へ山菜採りに行ってきました。

お昼区長さんが家に迎えに来てくれ、外へ出ると風が暖かく家の中より外の方が暖かくてビックリ。暖かい南風のなかいざ山へ出発です。本日のターゲットは葉わさび。

車でくねくねと山道を登ると、道ばたに無数のフキノトウが!TenCho「あ!フキノトウいっぱい生えてますよ!」と言うと、目を細め区長さんが「はぁ?んなぁもん、どこにでも生えとるわい」と冷静に言われてしまいました(汗)。そう言われてみると、車で走る道沿いはどこもかしこもフキノトウだらけ...。東京から来たTenChoにはこの現実が理解不能でしたが、ここでは珍しくもないものなんですね。


いよいよ葉わさびスポットへ到着。そこには一面葉わさびだらけ。あまりに沢山生えてるので、どれから採ってよいものか...しばらく呆然としていると、手慣れた手つきで区長さんはスパスパと葉わさびを採っていました。おぉ、これはTenChoも負けてはいられん、と思いましたが、いやぁしかし、食べるぶんだけ採ることにしました。ここは区長さんの教え「次のことも考えて採らなくてはダメだよ」を守ることに。


次は「こごみ」を探していたのですが、なかなかみつかりません。そのとき、「あった!」と指さすと、区長さん「それ、食うと腹こわすぞ」とまたまた冷製に一言...。あぶない、あぶない、これはこごみに似てるけど違うようです。やはり、山を知り尽くした人と行かないとわからないことが多いですね。勉強になりました。


キノコ採りも楽しかったけど、山菜も楽しいですね。山はもう、春の気配が漂っていましたよ。花も咲き始め、まちに待ったぽかぽかの春がやってきますね。なんだか心もウキウキしてきます。


本当に自分に必要な分だけ、今日は収穫しました。


ぽかぽかの春の珠洲で山菜採りしてみませんか?詳しくはコチラ→奥能登山菜ざんまい

2010-03-16

能登半島の先っちょでも本格的沖縄料理!

本日、TenChoは休日だったので、あまり一人で外食はしないのですが、今日は知り合いのお店へ初めて行ってみました。そのお店は珠洲の飯田商店街の中にある「だんだん」というお店。ここで昨年、県外から珠洲へ移住してきた一家が沖縄料理のお店をしているんです。


もともと一家の奥さんが沖縄出身ということで、ここでは本場の本格的な沖縄料理が味わえるのです。ここ、珠洲で本格的な沖縄料理が食べれる!っということで以前から行こうと思いつつ、行くチャンスがなかったのですが、今日は初めて行ってきました。


頼んだのは「本日のおすすめ」で自家製発芽玄米ごはんと豆腐の入った野菜炒め、豚の角煮、大浜大豆の黒豆おから、味噌汁のセット。豚の角煮はとろっとしていて味付けも絶妙。おからは鰹節が効いてておいしかったです。ここではおからを使った沖縄ドーナツの「サーターアンダーギー」もテイクアウト可能なんです。この黒糖を使ったドーナツもとってもおいしいんですよ!

珠洲に移住してきて方が、こういうお店を開いてくれてるんです。最近移住する方も増えて、珠洲ってとっても面白くなってきてるんですよ!

2010-03-12

珠洲の里山で山菜狩りをしてみませんか?


ブログタイトルを見て、???な感じかもしれませんが、TenChoは珠洲へ田舎暮らしをしてから仕事以外の集まりにも時折参加しております。都会暮らしでは人、人、人、な毎日なので、プライベートな時間を使って面倒な集まりに参加したくない!っと思う方も多いと思いますが、田舎では海、海、海、山、山、山、ばあちゃん、ばあちゃん、ばあちゃん、な生活なので、同世代の人達と交流するのが楽しくてしょうがありません(ばあちゃん、じいちゃんとの交流も楽しいですが...)。

んで、何をやっているかというと、「この珠洲をもっともりあげようぜ!」って感じで若い世代を中心としたメンバーで体験型のツアー企画をもう何ヶ月も計画し、来月いよいよ現実のものとなります。まず春の第一弾は「奥能登山菜ざんまい」。ここ珠洲はあたりまえのように山菜がにょこにょこ山に生えています。珠洲の人にはごくごく日常的なことが、外から来る人には凄く新鮮で刺激的なんですよ。山菜の見分け方を教えてもらって、山に行って自分で収穫して、さらには料理方法まで学べるんです。想像してると、なんだかお客さん以上にTenChoはワクワクしてしまいます。

1泊2日のこのプランは農家民宿に泊まれるんです。農家民宿の人達はごくごく普通の珠洲の人なんですよ。普通の人だから、話してても気兼ねなくしゃべれて、なんだか田舎のばあちゃんの家にいるようなアットホームな宿なんです。

珠洲ではごくごく当たり前の生活の営み。でも都会の人達にはすべてが新しい別世界。そんな経験をしてみたい方!ぜひぜひ珠洲へ来て「奥能登山菜ざんまい」に参加してみませんか?

2010-03-03

アルケッチャーノの奥田政行シェフが珠洲の食材を!!

本日突然決まった東京出張から帰ってきました。出張というよりは、二三味さんの石川県生産者の東京視察のガイドとして同行したのですが...、いや人混みの嵐の東京...人を見るだけで疲れますね(笑)

でも、今回はとってもラッキーかつ、すばらしい出会いがあったのです!!それは山形のアンテナショップに併設されているイタリアンレストラン「サンダンデロ」であの奥田政行シェフに会ってしまったのです!!この奥田さんはこのお店に月2回くらいしかこれないほど、日本中、世界中を飛び回るほどの有名シェフなので、二三味さんも、TenChoも会えるとは思っていなかったんです。いないだろうけど、とりあえず二三味さんの川浦からし菜の実と油、そして泉谷さんの芋菓子をお土産として渡そうとお店に行くと....あっ!いる!!(驚) 二三味さんもTenChoもテンション上がりまくり状態!


でも、驚きはこの程度ではなかったのです!このあと歴史的な大事件が起こるのです...。

その後、視察者一行が集まり、いよいよ奥田さんのフルコースのイタリア料理を頂くことに。しかも本人の解説付きという豪華な会食。基本的にソースをあまり使わない奥田さんの料理は素材の味を活かした料理が基本。奥田さんの解説は、「味」という物をこんなにまで表現できるのか?と思うほど絶対音感ならぬ「絶対味覚」の持ち主。食材の取れる場所や地形までも考えて、その素材を活かした料理を作るのだそうです。


そんな奥田さんのお話を聞きながら、一品ずつ出てくる料理を食べていたら、マグロを使った料理が出てきました。食べる前に奥田さんが衝撃の発言!「このソースは今日持ってきて頂いた、からしの実と粉で作りました」 「!!!」ま、まじですか!二三味さんとTenChoは目が点になってしまいました。超一級シェフが珠洲の在来種「川浦からし菜の実」を使ってくれるなんて...、幸せいっぱいです。


料理もすべて終わり、二三味さんとTenChoで今日は来てよかった~と話していると最後のデザートがテーブルに運ばれてきました。ん!?なんかこのデザートの上に乗ってる物体...どこかで見たことあるな...と思った瞬間、「珠洲の芋菓子をのっけてみました」と奥田さん。わぁ~~!と思わずTenChoも二三味さんも声出して驚いてしまいました。あの珠洲の芋菓子と一級イタリアンのコラボ!こんなこと普通絶対にありえません!!


お遊びで乗っけて見ました的な物ではなく、ババロア、生クリーム、イチゴの酸味、そして芋菓子の食感とシナモンの香り....すごい!美味しい!!こんな風に芋菓子を一つのデザートとして完成させるなんて、天才の技を見た瞬間でした。


今回奥田さんと3時間近く食事をしながらお話をして頂き、夢のような時間を過ごさせて頂きました。奥田さんいわく「石川県は個人的に応援したい県です。石川のような文化の濃い場所は非常に魅力的なんです」とリップサービス抜きで語って頂き、10皿以上というフルコースをみなさん堪能し満足いっぱいの食事会となりました。