雑誌で拝見しました。
よくぞ移住されましたね。
私も同じ町田市出身で、今は石川に住んでいます。
1月末にこんな葉書が我が家のポストに届きました。宛先を見ると「石川県かほく市」と書いてあります。初めてこのようなものをもらったので、早くお返事を書かなければと思いつつ、バタバタと時間が過ぎ、ある日携帯の呼び鈴がなりました。
葉書を出したものです。
一度お話がしたくて、突然お電話致しました。
今度お会いできるでしょうか?
こんな流れになり、本日この方が珠洲の我が家にお越しになられました。そしてこの方もまた、私が掲載された雑誌の1コーナーで、移住者紹介の形で掲載されていたと聞きました。
50年も東京都町田市で暮らし、定年退職後に先祖の土地のある石川県かほく市に移り住んでもう10年。理想の田舎暮らしを求め約800坪の土地をご自身で整備し、そこに植わる杉の木を切り倒して丸太小屋を立て、今は一人で暮らしているそうです。
この移住者の大先輩は私の顔を見るなり、ニコッと笑いうれしそうにお話をされます。こんなところで、同じ町の出身の人に会えるんて〜、っとまるで少年の用な笑顔が素敵な方でした。
数年前に連れ添った奥様は亡くなり、今は一人で田を耕し、田舎暮らしをしていると聞きました。
なんだかごめんねこんなもので。
あ、値札なんか付いちゃってるけど
でも、肉とか食べるでしょ。
と、恥ずかしそうに、別れ際に車のトランクからおみやげをゴソゴソと取り出していました。その素朴な人柄と、手渡されたおみやげを見て、思わず目頭が熱くなりました。
わざわざ葉書を頂いたこと、わざわざ会いに来てくれたこと、同じ田舎暮らしをする者だからわかるこのおみやげの暖かさ...。
このお気持ちの優しさと、自分はまだまだだな〜という情けなさが混ざりあって、帰られたあとしばらく胸が苦しくなりました。
応援してくれる方がいるということは、大きなエネルギーになります。まだまだがんばります、ありがとうございます。